予後について

腰椎椎間板ヘルニアで予後がいい状態、つまり見通しが明るいという状態になることは患者さんにとっては常に理想です。特に手術をした後の予後については、出来るだけ早く退院して、再発を防ぐことが理想になります。

術前の病気の状態などから、予後を予測できる要因は何かという難しい質問の答えとして、患者さんが男性であること。

また、画像の明瞭な異常所見があること。罹病期間の短さ、心理状態が正常であること。術前の休職期間が短いこと。労災条件の適用ではないことなどが、主な手術成績を良くするための要因であるという考え方があります。

過去のデータなどから色々な統計や分析をした結果のようですが、まずこれに当てはまれば予後は安泰である、ということが言えるのかどうか、ということについては疑問もあると思います。

また、保存療法と手術療法でどちらがいいのかといえば、ほぼ変わらないという意見が多いようです。

つまり、保存療法で改善したという方でも、また、腰椎椎間板ヘルニアの手術をしたという方でも、どちらも、腰椎椎間板ヘルニアの再発の危険性についてはほぼ同じ程度あるということができます。

再発を防ぐには、リハビリの程度によって最も左右されると思います。よく、少し良くなったからといって、リハビリを止めてしまう、もしくは、回数を減らしてしまう方が多くいます。

腰椎椎間板ヘルニアの再発は、このリハビリを本人がしっかりと取り組むか、取り組まないかによって、大きく成果が変わってきます。腰椎椎間板ヘルニアは気を抜くとすぐに再発します。

ですので、継続してリハビリを行うことがとても大事になってきます。リハビリの内容としては、筋肉トレーニングやストレッチ体操などをし、また姿勢の改善を常に意識するようにします。

また、食生活の偏りにも気をつけないと再発するリスクは高まります。腰椎椎間板ヘルニアを治すには食生活はとても大事で、肥満型の人はどうしても再発リスクは高い傾向になります。

体重が重ければ、重いほど腰椎に負担をかけるからです。また、暴飲暴食は腰にとても悪い影響を及ぼすことがあります。ですので、食生活を見直すということはとても大事なことなのです。

腰椎椎間板ヘルニアの予後の明るさは、その患者さんの心理状態が正常であることも条件ですが、正常であってもリハビリをサボってしまうという場合は、逆に悪くなると簡単に片付けられてしまいます。また、労災の適用内であっても、地道に治療を続けられる方も多いと思います。

上記の条件はあくまでも一例ですので仕方のないことですが、腰椎椎間板ヘルニアの治療を受ける上で、様々な意見に左右されたりすることのないように心がけ、マイペースで治療していくことが必要と思います。
中川式腰痛治療法