腰椎椎間板ヘルニアとは、椎間板の中にある髄核が飛び出し、周辺の神経を圧迫してしまう症状です。
主な症状は腰から脚にかけての痛みやしびれです。どちらか一方の臀部から太ももの裏やふくらはぎの裏から外側にかけてのしびれや痛みの症状が多くみられます。
また、この痛みは一般的に坐骨神経痛ともいいます。その他には、足の親指を反り返す力が低下すること、足の小指のしびれ、痛みなども顕著になります。
よく、坐骨神経痛と診断されると、それが病名と勘違いする方が多くいますが、坐骨神経痛は病名ではなく、腰痛の中の一つの疾患のことを指します。
腰椎椎間板ヘルニアだけでなく、椎間板が圧迫を受け髄核が飛び出し、神経根が圧迫を受ければ、すべり症でも、分離症でも、脊柱管狭窄症でも、腰から足にかけてのしびれや麻痺がおこります。
ですので、坐骨神経痛とは病名ではなく、腰痛の中の一つの疾患ということを覚えておいてください。
そして、腰椎椎間板ヘルニアの原因には大きく分けて2つのタイプがあることをご存知でしょうか。
その1つは重いものを持ち上げた時に急性的に発症するタイプで、発症したばかりの時には比較的症状がひどく、激痛を伴います。
もう1つは次第に症状が強くなってくる慢性のタイプです。
背骨を構成しているそれぞれの骨を椎体と言います。また、これらのうちで腰の部分が腰椎と呼ばれ、腰椎同士の問にあってクッションの役目をしているのが椎間板です。
この椎間板の中心には髄核と呼ばれるゼラチン状のものがあり、20代を境に、加齢とともに弾力性を失っていきます。
ヘルニアは椎間板の周辺部分である線維輪に亀裂が生じ、中心部分である髄核が飛び出した症状です。
髄核が飛び出すと、腰髄の神経根を圧迫し、腰の痛みや坐骨神経痛を起こすということになります。腰椎椎間板ヘルニアで最も多いのは第4と第5腰椎、そして第5腰椎と第1仙骨の間です。
腰椎椎間板ヘルニアの治療基本は安静です。痛みがある時にはコルセットを装着し、出来るだけ安静に横になるべきです。
また、安静以外の保存療法として、薬剤の投与、理学療法、ブロック療法、体操療法などがあります。
腰椎椎間板ヘルニアの70パーセントは保存療法で改善します。
改善後に重要なのは再発しないように、発症前の習慣を出来るだけ絶つことです。また、腹筋や背筋のトレーニングは特に大切です。


