一口に腰椎椎間板ヘルニアと言っても、その症状は様々で、いくつかの分類に分けれらます。
腰椎椎間板ヘルニアの脱出の程度による分類としては、線維輪の外壁を破裂させていない突出型、後縦靭帯の下に半分ほど出てしまっている靭帯下脱出型、靭帯を破って硬膜外に突出している経靭帯脱出型、ヘルニアが移動して遊離している遊離型などに分けられます。
また、脊柱管との距離、位置によって内側型、外側型に分類されます。
腰椎椎間板ヘルニアでは、椎間板の内圧が高い、つまり髄核の膨張が大きいほど、腰の痛みが大きくなりますが、膨隆型、後縦靱帯を破らない脱出型は内圧が高く、後縦靱帯を破った脱出型、遊離型、繊維輪の膨隆、骨棘がある場合は内圧は低くなります。
腰椎椎間板ヘルニアが靱帯を破り、外側に飛び出した場合、強い腰の痛みは減少しますが、坐骨神経痛が起こり、その飛び出しによる圧迫度合いによってその痛みやしびれの度合いも違ってきます。
また、椎間板が変性を起こしたり、椎骨が変形しただけでは、腰の痛みは起こらず、傷ついたり刺激されたりすることで痛みを発症します。
腰椎椎間板ヘルニアは安静を保つことによって約三ヶ月から半年程度で自然吸収させることも多く、また吸収によって痛みも軽減してきます。
遊離型ヘルニアでは約50%で吸収が見られます。脱出型では、線維輪に起こった亀裂から、髄核が外側へ飛び出すタイプのものですが、その分症状が激しくても、数ヶ月で症状が軽くなります。
また、ある程度突出してしまって坐骨神経痛がひどくなったりした腰椎椎間板ヘルニアは、手術するしかないと言われていましたが、脱出型の場合、髄核が飛び出した周囲の炎症が強くなり、そのことから白血球中内で貧食細胞の働きが活発化します。
そして、この貧食細胞がヘルニアを異物として食べ、吸収することが分かってきました。
このため脱出型ヘルニアの場合は貧食細胞による縮小あるいは消失の効果も期待できます。


