MRIについて

腰椎椎間板ヘルニアの診断では、理学所見や症状のチェック、そして画像診断が行われます。

また画像診断については、初めて診断を受けられる場合、レントゲンを撮れば分かるのではないか、と思われる方も多いようですが、腰椎椎間板ヘルニアの正しい診断をするためにはMRIが欠かせない方法です。

これは、従来のレントゲンやCTスキャンとは異なり、x線ではなく磁石の力を利用して体の中の器官、構造などを自由に断面化することができる方法です。

レントゲンで確認できるのは、患部と思われる椎間板の他の部位とのサイズの違い程度ですが、MRIでは脊椎の鮮明な画像に加え、腰椎椎間板ヘルニアによる痛みの原因となっている軟骨組織が神経を圧迫している様子も鮮明に見ることが出来ます。

医療機器の進歩と共に、最近の脊椎脊髄外科の進歩も目覚しいものがあり、20年前では治療が不可能と言われていたような疾患でもかなり治療成績がアップしてきたと言われます。

画像診断をする際、MRIだけを用いるというケースはあまりありません。腰椎椎間板ヘルニアの診断では、空間的解像度はCTスキャンより若干劣ります。

また、腰椎椎間板ヘルニアを確認するための撮影には、長い時間を要するため、CTスキャンの結果と上手く照合させて、結果を導く方法も広く用いられています。

特に、腰椎椎間板ヘルニアの痛みが大きい状態では長い時間じっとしていることが難しいですので、普段から出来るだけ他の方法と併用させるようにすることで効果が上がります。

また、腰椎椎間板ヘルニアの痛みでじっとしていることが辛いこともありますが、MRIは30分~40分の間、箱の中に閉じ込められることになります。この場合、閉所恐怖症の方には、腰椎椎間板ヘルニアの痛みの以前の問題になってきます。

閉所恐怖症の方は検査をする前に、医師に必ずその旨を伝えることが必要になってきます。また、大きな音や擬音のような音が数十分続きますので、閉所恐怖症でない方でも気分が悪くなってしまうこともしばしばです。

しかし、最近では閉所恐怖症の方にも有効な、オープン型のMRIも開発されてきています。MRIをチェックする場合、経験の多い医師でなければ分かりずらいという面もあります。

つまりわずかな椎間板の突出でも誇張して写ることがあり、断面を撮影する角度などについても難しい部分があります。またこの場合、結果を出すためには問診結果や理学所見のデータが重要になってくると思います。

また、腰椎椎間板ヘルニアの自覚症状などがあいまいな場合などには、画像診断が特に重要となってきます。

中川式腰痛治療法